Everest from C3Everest from C3 
 エベレストは、標高8,848m。世界で一番高く、
一番有名な山でしょう。
 チベット語ではチョモランマであり、これは中国名ともなっています。ネパール政府はこれに対抗して、サガルマータという呼び名を提唱しましたが、地元でもエベレストの呼び方の方がよく使われているようです。

 この山では多くの物語が生まれ、多くの映画の舞台となりました。ジョージ・マロリーは「そこに山があるから」と言った後、1923年に行方不明になりました。1953年のヒラリーとテンジンの初登頂は偉人伝として本になり、1996年の大量遭難も、映画に何度も取り上げられています。

 2015年には、ネパール大地震をトリガーとした雪崩がベースキャンプを襲い、エベレスト登山史上最悪の18人が亡くなりました。この時、ベースキャンプにいた私は、一昼夜の救助と看護をしました。残念ながら、救助した中には、命を救えなかった方もいました。

 そして今年、2016年に登頂することができました。日本人としては、199回目の登頂だそうです。一人で何度も登っている方もいるので、人数としては、これより少なくなります。
 きちんと記録があるというのは、すごいことです。

 小さいころに、ヒラリーとテンジンの登頂を漫画で読んだ時には、まさか自分が登るとは考えていなかった山、エベレスト。
 海外の山を登り始めた時には、憧れであり目標であった山。
 そして2016年の遠征の時には、登れないとまずいな、と思っていた山です。

 正直、登れてほっとしました。