さて、物欲少年少女の皆さんに捧げます、装備のページです。
今回は、オールキャストでアップします。
K2に登る前には、このページを、チェッキラ!
Kit bag.:
ダッフルバッグのXXL size 150L。二つです。とにかく汚れて、擦れて、雨ざらしになるので、丈夫なやつを。
私は、誰でも持ってるノースフェイスです。一つは紫、もう一つは黄色。
紫のキットバッグは、あまり見かけないです。荷物の山からも見つけやすくてGood。
でも不思議なことに、黄色は皆持ってます。90%以上の人が、一つは黄色!(当社比)
これは、困ったちゃんです。
皆さんも、黄色はかぶるの法則を覚えておきましょう。
なお、カギは、同一鍵の南京錠の小さいやつです。4-5個つけてます
Backpack:
マムートのトリオンプロ。50L+7Lです。容量は、これでぎりぎりセーフですが、外付けもそこそこできるので、これでやっています。
問題は、ウェストベルトが取り外しできるのですが、勝手に外れること。
最近、益々、外れやすくなってきました。そろそろ寿命かも。
靴1:
スカルパのファントム8000。足を怪我して、スポルティバが合わなくなったので試してみたら、こいつは悪くないです。適度に、スペースがある感じです。
カチッと固めたいなら、スポルティバ・オリンポスもいいですが。
高度順応靴、兼、トレッキング靴では、ミレーのブレンバエボ。ミレーの柔らかめの登山靴は好きなのですが、ブレンバエボは、特に暖かめのシングルブーツで、順応靴としては、かなりいけます。
トレッキング靴としては、ちょっと暑すぎかな。氷河の手前の二日間の歩きでは、暑いです。
靴2:
街靴兼、ベースキャンプ靴は、ガイドテニー。スニーカーです。
もう少し、固めの靴ならトレッキング用途にも使えるのですが、そうすると、ベースキャンプでつっかけで履くのが快適でなくなるので、難しいところです。
クロックスは穴があいていないやつ。最近、穴あきの方が使い勝手が良さそうだと思ってます。
登攀系1:
ヘルメットは、グリベルのサラマンダー。頭が大きいので、これしかチョイスがないのです。
最近はやりの、もう少し軽いのが欲しいのですが。
ピッケルは、ペツルのサミット。これはいいバランスのピッケルです。今回はクオークも持っていきましたが、出番無しです。
ストックはBDのつくりが好きなので、BDです。
登攀系2:
アイゼンは、シモンのバンパイア。重くて、縦爪、噛み噛みエブリバディなやつです。氷にはめっぽう強いのですが、今回、ミックスやドライで滑り感があり、暖かい雪道で団子製造機になったので、研究が必要だと思ってます。
あと、グリベルのアコーデオン・アンチポッドを追加しています。
アイゼン袋は、高所靴用に伸ばした状態でも、アイゼンが入る長さがあったほうがいいです。写真のマウンテンダックスのは、ぎりぎり入ります。今年の新発売で、何種類か長い袋をショップでみました。
システム:
ハーネスはBDのクーロワール。アルパイン御用達です。
ディセンダはマムートの8環。ATCだと、色々な状態のロープに対応できないので。
アッセンダーは、BDのnフォース。手を入れるところが大きいので、これにしました。最近、BDは新モデルになったようなので、試してみたいです。
アッセンダーには自作のカウテールでカラビナをつなげています。
もう一つの、セルフビレイは、色違いの黄色ロープです。
環なしだと小さいカラビナしかないので、泣く泣く環付きカラビナの環を緩めて使ってますが、時々、半ロックになって危ないので、対策検討中。
予備に、カラビナ、スリング、プルージックロープ。
寝袋:
マーモットのプラズマ。-18℃(華氏0度)対応のモデルです。ベースキャンプ用です。テントの上に寝てる黒いやつ。
高所キャンプでは、-20Fくらいのものがいいと思います。
エアマットは、サーマレストのNeo Air。地面とのバリアって感じで、かなり暖かいです。以前の遠征でテントをシェアした人に勧められて買いました。
ビニール袋製のポンプを持っていきましたが、高所順応がうまくいっていたので、あまり、必要ではなかったです。
こんな感じで、テントの中は、ウレタンマットの上に、サーマレストのZ-Lite、Neo Airとレイヤーを作ってました。
袋系:
コンプレッションバッグは、シートゥーサミット。寝袋とダウンスーツに必要な、XLサイズはショップに中々売っていないのです。
その他、写真以外では、
スタッフバッグ:各種メーカーでもろもろのサイズを持っていきます。kit-bagの中も擦れて穴があいて、濡れたりしますので、特大のサイズが必要です。
ジップロック:よく使います。スライダー付きが超便利
ダウンスーツ:
ノースフェースです。ノースフェースのダウンスーツは表面の生地がしっかりしていて丈夫です。後、いろいろつくりが凝っています。で、多少重いのが、難点。
サイズさえ合えば、メーカーにこだわりはないんですが、サミットプッシュの時くらいしか使わないので、こいつは、まだまだ持ちそうです。
上半身のレイヤー:
肌着は、Smartwoolが多いです、半袖と長袖はケースによって。
その上に、パタゴニアのフーディニ。その上に、アークテリクスのソフトシェルです。
トレッキング中では、パタのTシャツも多いです。ウールより乾きやすいので。
もう1レイヤー欲しいときは、ソフトシェルの下に着れる、ライトダウンです。軽いので、持ち運びもしやすいし。
下半身レイヤー:右から、
下着はスマートウールが多いです。はきっぱなしの事が多いので...
コンプレッションタイツとして、C3 fitのエレメント。微妙に脱ぎやすいので。
その次にあるのは、ノースフェイスの極薄手のダウンパンツ。
その上は、アークテリクスのソフトシェル。
大体、コンプレッションタイツとソフトシェルでの2レイヤーです。
もう1レイヤー欲しいときに、極薄手のダウンパンツをタイツとしてはきます。軽いので、持っていきやすくて便利です。
低地では、後で出てくるハードシェルでレイヤーを足して防寒・防水にします。
その他、写真にはないですが、
トレッキング用に薄手のトレッキングパンツ。
暑い日用のハーフパンツ
水着
を持っていきます
ソックス:
普段はスマートウールかパイネの厚手ウール。最近、パイネの厚手はなくなっちゃったのかな。手に入りません。
勝負靴下は、ノースフェイスのアルパインソックスとファイントラックのスキンメッシュソックスを重ねて、VBLを作ります。
手袋:
汎用のフリース手袋を何種類か。インナーにもします。
後、VBLのインナーとして、切り替えられるように、ニトリル手袋と薄手の手袋を重ねたインナーを用意しています。
アウターはBDのガイド。これは摩擦に弱かったので、代替品を探し中。
首より上の防寒:
マムートのキャップとウールバフです。
サングラスはジュルボですが、テンジンにあげたので、次を探し中。サングラスはスペアを持っていきました。
トレッキングのキャップ:
ミレー。私がかぶれるくらい大きく伸びる、殆ど唯一のキャップです。
極寒時用の防寒対策:
ORのミトン。定番ですが。そして、いつも、バッグのこやしですが。
口の周りを広げてカットしてあるバラクラバ。
スワンのファン付きゴーグル。ゴーグルは、スライドスイッチが勝手に入らないようにビニールテープで止めてあります。
雨対策:
パタゴニアの薄手のハードシェル。傘があるので、豪雨でもこれで済みました。
ファイントラックのハードシェルパンツ。これは丈夫なのにしなやかで、とてもいいです。
マウンテンハードウェアのスパッツ。これは、激しい雨用兼、深い雪用です。
後は、300ルピーの傘です。
電源・電器1:
ソーラーパネルのNomad 13の二枚使いです。13Wを直列にするので、理論値は26Wになります。基本的に、蓄電池にいったん蓄えてから、後で分配します。このパネル2枚で、天気が良い日に丸一日で蓄電池に充電ができるくらいの電力です。
蓄電池は、パナソニックの8,000mwと5,600mw。
エネループ電池用のUSB充電器で、電池がきれた時の対応をします。
GoProはヘッドバンドで装着。スケルトンケースにして、使いながら、ポケットに入れた蓄電池から充電できるようにしています。
衛星電話は、Isatphone Pro。結構、繋がらない時が多くて、困ったちゃんです。
電源・電器2:
iphone, Kindle, ipodが主な電器製品です。
アラームクロックは温度計湿度計付き。
なぜかリップクリームが写真に写ってます。
グルーミング系:
電池式シェーバー、電池式トリマーと、髪切りばさみ、鏡です。
電池式なので、エネループにして、充電できるようにしています。
トリマーは、ひげ揃えの他に、髪を切るのにも使えて便利。
ただ、自分で自分の髪を切るには、事前の練習が必要です。
水筒:
ナルゲン1L x3本。防寒用のカバー。本当は、一本はお酒を入れようと思ってたのですが、お酒は手に入らずでした。
ナルゲン500mLは、ダウンスーツの中に入る水筒です。コップにもなり、うまく使えば便利です。
フォールディングカンティーン2Lは、ピーボトル用。
食器類:
シートゥーサミットの、保温カップ、食器。これに、こだわりはありません。
スノーピークのチタン製フォークとスプーン。プラ製のはよく折れるので、チタン製に落ち着きました。
諸々その1:上から、
スノービーコンはマムート製です。これは、優秀なやつです。もっとも、人を探すときに優秀ということであって、人に探される時には、他機種と大して違わないのですが。
ホイッスル、吊り下げ式重量計、コールドクリーム、消毒用ジェル(サニタイザー)、歯ブラシ、日焼け止め、手帳とペン等、諸々
靴ひもスペア、バックパックのスペア用バックルは、高所に持っていくスペアです。
諸々その2:上から、
セルロースワイプ。
ヘッドライト。これはスペアも持っていきます。
双眼鏡。軽さと解像度のバランスで、これにしましたが、もう少し重くてもいいものが欲しいな。
空気枕は、結構、便利
パルスオキシメーターは、高所にも対応できるやつです
その他に、トイレットペーパー、ダクトテープ、テーピングテープ、レザーマンの多機能ナイフ。
諸々その3:
歯磨き粉。ライター。
諸々その4:
タオル、細引き、ウェットティシュ、ストック用カップ。
マスク:砂地も氷河の上も乾いているので、マスクが欲しいときはあるのですが、結局、バフでことが足りました。
三角巾とロールの包帯:エベレストの事故を受けて、最低限の止血の用意は持っていくことにしています。
簡易トイレは緊急用。
裁縫道具は、フリースの手袋の先の穴を縫うのに便利なのですが、技術がなく、まだ使ったことがないです。
あっ、石鹸を撮り忘れてました。
諸々その5:
時計:プロトレック。既に見た目がボロボロですが、不満もないので、使い続けています。
デジカメ:オリンパスのTG-2 。旧モデルですが、タフで壊れません。
地図は、現地でないと、まず手に入りません。
今回は、スカルドの町で手に入れました。地図好きなので、必ず探します。
折り畳み椅子は、結構、便利です。ひげそり、ひなたぼっことか...
あまり、持っていく人はいませんが。
プラ製ハンガーも、軽いわりに役に立ちます。上着を干すのが手軽にできます。
写真は、テントのつっかえ棒として使った場合。
お勧めです。
ごはん類:
高所キャンプ用です。調味料は、ベースキャンプでも、料理にかけて使います。上から、
少袋入りふりかけ。
小ボトル3つの中身は、塩、ゴマ、ふりかけです。塩とゴマはベースでもよく使いました。
レトルト食品は、高所キャンプの宿泊数を想定して数を決めます。
カレー。カップヌードル。ごはんのかけもの、各種。
アールグレイのティーバッグ。山では、紅茶が多いです。
尾西のごはん。白米、一部、赤飯。
味噌汁:アマノ中心に多種類です。最近、種類が増えて良くなったと思ってます。高所では、味噌汁中心主義なので、重視しています。
にゅうめん:こくごまが好きです。
行動食とおやつ:
この中で、本当の意味で、行動食なのは、チョコバーのバウンティーとワンタブだけです。高所では朝飯にたべたりもします。
今回は気温が高いので、ベースでは直ぐにとけて、保存場所に苦労しました。チョコは研究中です。
ナッツ類は、主にベースでのおやつです。
アーモンドはスモークハウス味が好きです。イスラマバードで買いました。
八街産の極細バタピー。極細好きです。これは、一部の外人にも、超うけます。
するめシート。無印です。この兄弟商品のおつまみスルメの方が好きです。
そう、おつまみばかりです。酒はないのですが...
ベスパハイパーは、エナジー系サプリです。これは、よく効いているようです。
ティーバッグはアールグレイ。
グリコの、クエン酸&BCAA。水に溶かすやつです。一袋、500CC用なのですが、甘すぎるので1Lに溶かしています。本当は、Shotzのレモン味のタブレットがいいのですが、認可の関係で、手に入りません。最近、パウダーになったみたいですが...
無印のゆず&金柑のどあめはよく効きます。おいしいし、おすすめ
グミのポイフルは、特にすっぱいです。味覚がリフレッシュされるので、持っていってます。
その他では、サプリとして、マルチビタミン&ミネラルとブルーベリーを持って行ってます
薬系、薬箱の中身。
・クールワンせきどめGX、パブロンゴールド
・ロキソニン、イブプロフェン、アセトアミノフェン
・抗生物質クラビット+胃薬ガストロノーム
・Diamox
・軟膏:ベトネベード(ステロイド系)、パンパス軟膏(非ステロイド)
・芍薬甘草湯
・正露丸、ペプトビスモル
・コロスキン(液体絆創膏)、キズパワーパッド・バンドエイド各種
・バンテリン、豆ブロック
・爪切り、耳かき、耳栓、歯間ブラシ、千年灸、ブリーズライト
*今回、実際に使った薬は、せきどめ、風邪薬、軟膏、正露丸です。
*海外では、空気が乾いているので、せき止めは強いもの役にたちます。
*痛み止めは、いざという時のために、もう少し強いものが欲しいのですが...
*イブプロフェンは消炎効果もあるので、凍傷用に持っていっています。
*芍薬甘草湯は、足がつった時用に。使ったことがないので、効果は不明。同時にカリウムを摂取したほうがよさそうです。
*今回、足りなかったのは、目薬。クロラムフェニコールの目薬を、ドクターにもらいました。
*Dexと呼ばれるDexamethasoneもHACE用に、欲しいところです。最近、Dexを順応用に積極使用する人もいるようですが、それはどうかと思います。