Diary of 5/31-
Return in the rain

nz passNew Zealand パスからの下り

12/04/2014 @Carstensz Pyramid Base Camp(4300m 程度?)




kitchin tent雨宿り0600 起床 雨が少しづつ強くなってきた。ポーターが集まってきたが、雨が強いので、キッチンテントで雨宿り。激混みだ。

1000 雨が弱くなったので出発。NZパスへ入るところの岩登りで渋滞ができていた。雨がまた強くなり、岩陰で休息。

 NZパスを越えて、湖畔を歩き、足場の悪い岩と泥の壁を下る。ポーターの様子を見る

 Black lakeのあたりで、足を引きずったポーターが他のポーターに支えられて歩いているのに、追いついた。壁を下る途中で岩が落ちて足を直撃したのだ。我々は痛み止めの薬をあげて、ストックを貸してあげた。ナシドメまでもう少しだ。そこで手当てをしよう。

1500 ナシドメではキャンプ場に荷物がつんであった。本当はもう少し先のキャンプ場まで行きたかったのだが、ポーターがここまでで運ぶのをやめたらしい。どうしようもない。ここで泊まりだ。

 雨が強くなってきた。まわりのもの全てが、Wetな感じだ。
 鳥の鳴き声がひっきりなしにする。かもめのような声だ。まるで港にいるようだ。

1830 夕飯は、カレー味のビーフ、チキンナゲット。チョコレートソースを使ったプディング。
このプディングがよかった。簡単なつくりだが、新鮮な食感がよかった。



 テントに入る。Kindleを読んだ。

 ぱらぱらという雨の音は、てんぷらを揚げているようだ。ひっきりなしにはねている音。
テントに冷気がしみこんでくる。ひんやりした匂いがする。
 遠くで犬が鳴いているのがかすかに聞こえる。しばらくすると雨が強くなり、聞こえなくなった。

12/05/2014 @Nasidome camp(3900m 程度?)


river and grass

0600 起床 湿ったズボンに着替えるのは苦痛だ。
 朝の天気は悪くなかった。そしてポーターが集まってきたのは9時。
以前は出発していた時間だ。段々ゆるんできたのか。。。

tangoどや顔の少年タンゴと少年ナピ0930 出発 湿原を下って登る。11時半にランチをとってから、雨が降り出した。
 途中で、タンゴという12歳くらいの少年にストックを貸した。

 昨日怪我をした女性は、借りたストックを使いながら、荷物を運んでいた。なぜ休まないのかと聞くと、部落の掟で、一日でも休むと報酬が半分になるらしい。多少のことなら頑張って運ぶそうだ。我々は追加で痛み止めを渡して、大丈夫かと聞いたが、昨日よりは元気そうだった。

1430 エバイに着く少し前に雨がひどく降りだした。日本で言うと、20mmくらいの感じだ。ポーターは自動的にエバイでストップ。

 我々の間でも、「なんてmiserableなんだ」というのが合言葉になった。poters仲良しポーターおばちゃん
どこもかしこもびしょびしょで、とっても悲惨で笑うしかない。
 このmiserableって言葉は、英語にもフランス語にもあって便利だね。

 しかし、今日も予定のキャンプ場まで行けなかった。
 キャンプに着いて直ぐに、またポーターが怪我をしたという話が飛び込んできた。まだ詳しくは分からない。


ポーター小屋1500 やることがないのでリラックス。体調は悪くないが、服が乾かない。特に靴下をだましだまし履いている。

 怪我をしたと噂が流れたポーターはタンゴだった。エバイに登る手前の川のところでうずくまっていたそうだ。低体温症だろうとのこと。後から来たガイドのレイモンドが、介護をして、暖めて栄養を与えた。しばらくして動けるようになり、登ってきた。

1830 夕食。ビーフと豆のカレー、豆とビーフのカレーの二品だ。この二品は味付けが微妙に違うのだ。ここは特に虫が多く、蚊とか蛾が飛び込んでくる。

1930 夕食後は、いつもはおしゃべりなのだが、雨が強く、早々にテントに入る。
 寝袋の中は、湿った靴下やタイツ、バフ等でいっぱいだ。本格的に濡れたズボンは、寝袋に入れられない。明日の朝、気合で履くことにする。

12/06/2014 @Ebai camp(3700m 程度?)



0600 起床。雨は、さらさらと降っている。朝起きて雨だと、気分が少しそがれる。

 今朝は早くから料理の音が聞こえた。オートミールと、チキンソーセージ。早くから作っていたのに、手の込んでないご飯だ。
 外人は、オートミールに砂糖を入れて食べる。私は、オートミールにソーセージを入れてたべたら、気持ち悪がられた。

bridge手すり付きの橋0830 今日は早めに出発できた。直ぐに200mくらいの標高を登り、それからは丘陵歩きが続く。アップダウンを繰り返す。
 タンゴも元気になったようだ。出発前に、またストックを借りに来た。

1330 インダスガパに着く。今日はここで泊まらず先に進む。jungle againどろどろ感が強化されてました
ここからは、再びジャングルだ。

 雨が降り始めた。直ぐに強くなる。泥がますます深くなり、木の根がすべる。足場は崩れて、足をとられる。どこもかしこも罠が潜んでいる。この日が一番大変な日だったと思う。

1830 キャンプ場に着く。インダスガパとリバシダの間にある、マーラユリ(Mara Yuri)のあたりだと思う。
 雨のジャングルを10時間移動で、みんな疲れきっていた。しかしテントを開けると、中までびしょびしょで、テントの中には水溜りができていた。設営のときに雨ざらしのまま、フライをかけなかったのだろうか。ガイは最高に不機嫌になり化学布巾で床をごしごし拭いた。

frogテントの中のカエル 濡れているのはどうしようもないが、水溜りだけは排除した。テントの中は湿度100%だろう。かえるも喜ぶWet感だ。

 今日は、1.5日分の時間と、2日分の体力を使って、遅れていた日程をキャッチアップした。明日の夜には、乾いた床が待っている。それが最大のモチベーションだ。

2100 遅めのディナーだ。チキンとビーフのカレー。飽きている。しかし、標高が下がったので、ご飯が少し硬めになってよかった。好評のチョコプディングがまた出た。

2300 就寝 ちょっとkindle


road to camp 1皆、写真好き

12/07/2014 @Mara Yuri camp?



0600 起床。雨があがっている。よかった。
0815 出発。ジャングル歩きだ。
 途中、5mくらいの橋を渡っていると、手すりが壊れ、そのまま体を降られて、下に落ちた。落ちる途中で、壊れた手すりから、近くの竹につかみなおし。一回転して下に着地をした。ナイスランディング。本当に何がいつ壊れるか分からない。

1230 リバシダのキャンプ場を過ぎた。15時には、立派な橋まで来た。もう少しだ。小雨が降り出したが、気にせずに進む。

1615 スアンガマにつく。小屋の水で頭を洗い、さっぱりとして着替える。
 小屋は天国だ。雨が降ってもつらくない。お茶を飲み、フライドチキンを食べた。

 小屋でゆっくりする。今日、ここまできてエクスペディションは完了pig
したが、まだ文明の町に辿り着いたわけではない。どこか中間の場所にいるようだ。
 どちらともいえない、あいまいな感じに、わくわくする。

12/08/2014 @Suangama village



0600 起床。習慣になったようだ。

 遠征から帰ってきてから、スアンガマの村の空気が柔らかい感じがした。何人も見知った顔がいるからだろうか。
 村に、ハンガーと靴下、そしてナルゲンボトルを寄付した。特にナルゲンは何人ものポーターから、村に戻ったら欲しいと言われていた。今回のポーターのまとめ役のルピナスにまとめて渡して、分配を仕切ってもらうことにした。

0830 沢山の村人が見送りの中、バイクに乗り、スガパの飛行場まで移動。
 最初はゆっくり走っていたが、途中でもう一台が追いつくと、レースのような展開になった。砂利道でスピードメーターは90kmにもなった! 以前、バイクから落ちて怪我をした登山者の話を聞いていたので、余計に恐ろしい。


1030 フライト。セスナ機だ。今回はパプア島北部のNabireの町まで飛んだ。ここで一泊し、明日はDenpasarまで移動する。
 泊まりは、安ホテルだが。Wifiがあり、汲み置き式の水洗トイレだった。

 Fish restranで、好きな魚を選び、炭火焼にしてもらう。打ち上げだ。fish restranゆったりとしたこの時間がいいのだ。